楽器を始めて44年。ピアノは6歳から18歳まで、箏は19歳から、三絃は23歳から現在まで続けてきました。けれど、楽譜をただ追いかけて、機械的に弾いているだけ。技術的には弾けても、音楽が平面的で、どこか空虚に感じることが多かったように思います。
「どうすれば、Y先生のように深くて、心に響く音が出せるのだろう?」
そんな思いで通い始めたレッスンで、Y先生が繰り返し伝えてくださった言葉があります。
・どの音も、おろそかにしないこと
・おなかや背中から、しっかり音(声)を出すこと
・音が伸びていると意識すること
・3拍目のタイミングを正確に感じること
・音を出す前に、自分の中で理想の音を思い描き、準備を整えること
・実際に歌ってみて、そのイメージ通りに弾けているかを確かめること
どれも単なる「ミスを減らすため」の練習ではなく、音に心を宿し、自然な流れや豊かな響きを生み出すための、大切なヒントでした。
最近になって、ようやく少しずつ「こういうことだったのか」と思えるようになってきました。音の伸ばし方、間の取り方、音と音のつながり。今まで見えていなかった景色が少しずつ見えてきた気がします。
箏や三味線のように音が自然に伸びにくい楽器では、
音を「つなげる」意識がとても大切になります。
とくに指が変わる場所や弾きにくい部分では、
無意識のうちに拍がズレたり、音の粒が不揃いになりがちです。
だからこそ、楽譜の数字を追うだけではなく、実際に歌ったときの感覚を思い出しながら、
音の出し方や音色にしっかり意識を向けて演奏する。
そうすることで、音楽が語りかけてくるような、いきいきとした響きが生まれるのです。
私は長いあいだその感覚がつかめず、「入れようとしても入らない」と悩んでいました。
そんな中、整骨院で教わった「ドローイング」という体幹トレーニングを続けるうちに、
ようやく“おなかにぐっと力を入れる”感覚が少しずつつかめてきたのです。
音を「つなげる」意識がとても大切になります。
とくに指が変わる場所や弾きにくい部分では、
無意識のうちに拍がズレたり、音の粒が不揃いになりがちです。
だからこそ、楽譜の数字を追うだけではなく、実際に歌ったときの感覚を思い出しながら、
音の出し方や音色にしっかり意識を向けて演奏する。
そうすることで、音楽が語りかけてくるような、いきいきとした響きが生まれるのです。
(参考動画)初心者の生徒さんにありがちな演奏と、
音のつながりを意識して弾いた演奏の比較
音のつながりを意識して弾いた演奏の比較
「おなかに力を入れる」ってこういうことかも
演奏や歌でよく言われる「おなか(丹田)に力を入れて」というアドバイス。私は長いあいだその感覚がつかめず、「入れようとしても入らない」と悩んでいました。
そんな中、整骨院で教わった「ドローイング」という体幹トレーニングを続けるうちに、
ようやく“おなかにぐっと力を入れる”感覚が少しずつつかめてきたのです。
ドローイングとは、腹式呼吸を用いてお腹の奥にある腹横筋などのインナーマッスルを鍛えるトレーニング方法です。お腹を凹ませる動作を意識的に行うことで、体幹を強化し、姿勢改善や腰痛対策に効果があると言われています。その変化とともに、声も安定し、高音も出しやすくなりました。
4月1日と3週間後の録音を聴き比べると、高音の伸びや響きがはっきりと違ってきています。
やっと「音が変わってきた」と実感できた
心で歌いながら、おなかで支えて音を出す。その感覚が、ようやく自分の中に根づいてきたように感じます。
長いあいだ、納得のいく演奏ができずに悩んできましたが、
今はようやく「自分の音が変わってきた」と、確かな実感があります。
音楽は、“感じる”もの。
頭だけでなく、心も身体も、すべてを使って奏でるものなのだと、改めて思います。
この気づきを、これからも大切にしていきたい。
レッスンの中でも、こうした練習法や感覚を丁寧に伝えていけたらと思っています。
この気づきを、これからも大切にしていきたい。
レッスンの中でも、こうした練習法や感覚を丁寧に伝えていけたらと思っています。
0 件のコメント:
コメントを投稿